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勇者まいちゃん

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いたち(フェレット)

遺棄も脱走迷子も同じ?春と秋はフェレットが逃げました多発シーズン理由・対策・考え方

2022年9月27日

散々、散々、書いてきている事なので結論からいきます

フェレットを放牧中は網戸にしてはいけません

この子達は網戸を開けます。破ります。

その対策として、絶対に破れない網戸にして、人間にしか開けられないロックをつけてって、そういう対策もあるにはありますけど、どうしても網戸にしなきゃならない理由があるなら、その間は、とにもかくにも、

網戸にするならケージに入っておいてもらう

たったこれだけを徹底したら、網戸からの脱走は100%防げます。

そしてこの方法は、玄関ドアでも有効です。

宅配便を受け取る時、ゴミを出しにいく時、何の時、何の時、ドアを開ける時にはいちいちその都度ケージに入っていおいてもらえば、ちょっとどころか大きく長時間ドアを開けっぱなしにしていたって、出て行ってしまう事はありません。

家からの脱走はケージを正しく使ってさえいればほぼ確実に防げますから、覚えておいてあげて下さいね。

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そんなこんなで、フェレットの脱走は「家から」が断トツの一位なのですが、二番目に多いのは「お散歩中」(旅行中サービスエリアにちょっと立ち寄った時など含)です。

今日はその「フェレットのお散歩」についてなどお話しさせて頂こうと思います。

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遺棄か脱走か分からないけど春と秋にはなぜかフェレットの保護が増える

これも散々、既出ですが大切な事なので最初にお伝えしておきます。

フェレットに外でのお散歩は必要ありません

この子達は元々、日本の環境(外)に適するようには考慮されていない愛玩動物です。

なので、真夏の炎天下や真冬の吹雪の中が「散歩に適していない」事は言わずもがなではありますが、我々人間にとって「良い季節」であるはずの春や秋も、細かいことを言ってしまえば、この子達にとっては必ずしも「良い」ばっかりではありません。

まぁ、それはシンプルに「家の中より安全で安心な場所など無い」ってだけなんですけど、それでもやっぱり、春には桜をバックに一緒に写真を撮りたいし、秋には落ち葉のカサカサ音が楽しい場所で遊ばせてあげたら喜んでくれるんじゃないかななんて私は思ってしまいます。

私がそうやって思う側だからこそこれは言える事なんですけど、この子達に何かをしてあげたいと思う時、それは「人間側の都合や思いでしかない場合が多々ある事を知っておいて下さいね」です。

必要がないことをただこちらがしたくてこの子達にさせているのだから、そこで事故なんてあってはいけないのですよ、絶対に。

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理由:ちょっと目を放したすきに/対策:目を放さない

「ハーネスをつけようとしたらすっぽ抜けてしまった」も何度かは聞いた事がありますが、この子達のハーネスは、お家で安全がしっかり確保されている場所できちんと装着してから出かけてあげて下さい。

出先でバタバタ慌ててハーネスの調節とか言語道断です。

肩から大きな荷物がずり落ちている状態でフェレットを脇に挟みながら片手でハーネスを着けようとしている飼い主さんを見かけた事がありますが、危ないから絶対にダメです。(もちろんその場でお声がけさせてもらってお手伝いしました)

「ハーネスを着けようとして失敗してそのままそこからいなくなってしまった」例も0ではありませんが、「そこからいなくなってしまった」で一番多いのは「ちょっと目を放してたら~」なのですけど…

目を放してはいけません!!

以上です。

以上なんですけど、

「いつの間にかキャリーが開いていたらしく」

「リードは重しにちゃんと縛り付けておいたのにハーネスが脱げてしまっていたらしくて」

等々…等々…

だから、目を放したらダメ!

注意喚起

いかなる理由があろうとも、「その子が逃げちゃった」のではなく、「あなたが逃がしちゃった」なのですよ。

確かに、フェレットを連れていたら話しかけられる機会は多いかもしれませんが、受け答えの際には必ず「その子を抱っこしてから」を心がけておけば良いんです。

ましてや、「リードをベンチに括り付けてお昼寝してた」「キャリーにいれてジュースを買いに行ってた」とかお話しになりませんからね。

迷子になりやすい(1人でどんどん遠くへ行ってしまう)子の特徴

この子達は知らない場所、慣れない所をいきなり猛ダッシュで何kmも遥かかなたまで颯爽と走り去って行ってしまう事は滅多にありません。

足の裏に初めてあたる土や草の感触、初めての外の匂い、に、おっかなびっくりしながらも楽しそうにあっちスンスン♪こっちスンスン♪…なはずです、普通は。

窓からぴょーんと飛び出して行ってしまった猫ちゃんが、一度も振り返らず、ためらう様子も見せずにそのままスタスタ遠くへ行ってしまった(あっと手を伸ばした時にはもう届かなかった)という話はたまに聞きますが、フェレットでそれは聞いた事がありません。

まぁ、フェレットはぴょーんと飛び出て行ったりしないし、仮にドアをするりとでも出て行ってしまう姿が見えているのならどこの飼い主さんでも慌てて抱きかかえるから「それはない」ってだけなんですけど…

とにかく、脱走に気が付いてすぐに探したら、庭やガスメーターの陰などって出て行ったであろう場所のすぐ近くで「スン♪スン♪している姿を見つけた」って聞く事が多いです。

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ところが、

お散歩に慣れている子は、ちょっとスンスン♪したら「あ!この感じ知ってる!」とばかりに、「スタスタと歩きだして好きな方へ行きますね」と、日常的にお散歩へ連れて行ってるという飼い主さん達が言っていました。

窓やドアからの脱走もお散歩中の(気が付かないうちの)脱走も、外に慣れている子に限ってはスンスンを早々と切り上げてスタスタどんどん行ってしまう、と、お散歩に慣れさせている飼い主さんはその辺りの事には特に注意が必要なのかなと思います。

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泥棒をする人は、その意思を持ってそうするのだから、”連れて行かれちゃった子”が帰ってくる事はまずないと思って下さい。

だから絶対に大切なその子からは、目を、手を、放してはダメなんです。

遺棄も脱走も「ダメなこと」って分かってますか?

一昨年、昨年に引き続き、今年も保護されるフェレットの数が異常に多いです。

今日のアイキャッチ画像は昨年の保護っ子です。

一時預かりさんがそのまま里親さんになってくれたのですが、外にいた子ですから「外に慣れている子」として、家から10秒とかからない桜の木の下で記念写真を撮るのにもお部屋からしっかりとリードをつけて、すっぽ抜け等の「何かあった時」に備えてくれている様子が写真からも分かります。

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外で生き延びてくれたまいちゃんは勇者だけど、本来であればしなくていい経験を他のフェレット達がもうしなくて良いように

って、この記事を書くのに快く写真を貸して下さいました。

保護っ子というは「遺棄か迷子(脱走)か分からないから」私たち活動者がその期間のお預かりを警察署から任せて頂いているわけですが、本来であれば、「遺棄も迷子もあったらダメだ」という意識が薄い、もしくは、それが分かっていないのかなって場面に出くわす事が時々あります。

例えば、大型爬虫類が脱走したニュース、獰猛といわれている種の大型犬が脱走したニュース、は大騒ぎになりますから、皆さんも一度くらいは耳にした事があるのではないかと思いますが、ニュースにまでなる彼らの脱走は、その子が咬む咬まないは関係なく、その子に毒があるないも関係なく、「飼い主ちゃんとしろ!」「ちゃんと責任をもって正しく飼え!」「脱走なんかさせてその生き物を飼う資格が無いんじゃないか?!」って世間の声の大半がそうですよね?

それ、フェレットも同じなのですよ?

確かに、見た目でその子を怖く感じる人の数が多いのは大きな爬虫類やいかつめフェイスで筋肉モリモリみたいな大きなワンちゃんの方ですけど、「ペットの脱走」というのは、その子の見た目が怖い怖くないではなくて、「自分のペットを脱走させるような無責任な飼い方をしてはいけない」って、全動物種の全飼養者に対してそれが当たり前の義務ですよって、そっちの方が肝心なんですよって話ですからね、これは。

お分かりかとは思いますが、世の中には、少なからずフェレットを怖く思う人だって動物アレルギーの人だっているのですから、故意に外へ放ったわけではないし可愛いし小さいから「フェレットは許される」とかそんなに甘くは無いんです。

どこかの記事でも書きましたが、目撃情報から捜索に行ったら、棒で叩きながら庭からフェレットを追い出そうとしている場面に出くわした事もあります。

「よく分かんない変な動物がいたから追っ払おうと思った」って、家主さんは何も悪くありません。

でも、当たり所が悪ければその子は死んでいたかもしれません。

「必ず捕獲して助けてもらえる」わけじゃないって肝に銘じておいて下さい。

きつい言い方にはなりますけど、飼っている動物を「捨てる・放す・逃がす」行為は「全て同じ行為」とされる時と場合があるんです。

本当は捨てた/故意に放したのに「逃げちゃっただけ」って嘘をつく人が後を絶たないから、じゃあもうこの3つは全部一緒で「全部ダメ」って扱いなんです。

まとめ

遺棄は当たり前の事ですが、脱走もさせないであげて下さい。

今年はもう2匹も救えなかった命があります。

どちらも外に出ていなかったら生きていたであろう命です。

どうかどうか、この子達が一人で外に出てしまう事がないよう、きちんと対策をしてあげて下さい。

見ていてあげられない時、窓やドアを開ける時、ケージにちゃんと入っていてもらいさえすれば、家からの脱走は100%防げます。

ケージを正しく使ってあげて下さいね。

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